生涯投資家 村上世彰 村上ファンド 最初で最後の告白 目次

生涯投資家 村上世彰 村上ファンド

第1章 何のための上場か

通産省時代に感じた日本企業の経営のいびつさ。企業の経営方針は株主総会を通じて株主が決めると法が定めているにもかかわらず、意思決定の実態はあまりに違い過ぎていた。

1 上場のメリットとデメリット
2 官僚として見た上場企業の姿
3 コーポレートガバナンスの研究
4 ファンドの立ち上げへ オリックス宮内義彦社長との出会い
5 日本初の敵対的TOBを仕掛ける
6 シビアな海外の投資家たち

第2章 投資家と経営者とコーポレート・ガバナンス

日本では、投資家は「汗をかかずに大金を儲ける人」と悪く思われがちだ。しかし、イメージはどうあれ、事業に必要な資金を出すことによってリスクを取るのが投資家なのだ。

1 私は経営者に向かなかった
2 私の投資術 基本は「期待値」、IRR、リスク査定
3 投資家と経営者との分離
4 優れた経営者とは
5 コーポレートガバナンス 投資家が経営者を管理する仕組み
6 累積投票制度を導入せよ 東芝の大きな過ち

第3章 東京スタイルでプロキシーファイトに挑む

放漫経営を続ける東京スタイルに五百円配当・自己株式取得などを求めて始めたプロキシーファイト(議決権争奪戦)。その最中、仲介者の財界人に呼び出されて赴くと

1 東京スタイルへの投資の始まり
2 十五分で終わった社長との面談
3 激怒した伊藤雅俊イトーヨーカ堂会長
4 決戦の株主総会
5 なぜ株主代表訴訟を起こしたか
6 長い戦いの終わり

第4章 ニッポン放送とフジテレビ

上場企業の「あるべきでない姿」を集約していたニッポン放送の案件。ライブドアの登場に対してフジサンケイグループは保身に走り、本質的な議論はかき消されてしまった

1 フジサンケイグループのいびつな構造
2 ニッポン放送株式についてくる「フジテレビ株式」
3 グループ各社の幹部たちの思惑
4 本格的にニッポン放送への投資に乗り出す
5 生かされなかった私たちの提案
6 私が見たライブドア対フジテレビ
7 逮捕

第5章 阪神鉄道大再編計画

改善の余地が多く、再編で飛躍的な伸びしろが見込まれ、現在の株価はその価値に比べ果てしなく安く、過半数近い株式を取得できる企業 それが阪神鉄道だった

1 西武鉄道改革の夢 堤義明氏との対話
2 そして阪神鉄道へ
3 会社の将来を考えない役員たち
4 阪神タイガース上場プラン 星野仙一氏発言の衝撃
5 またしても夢は潰えた

第6章 IT企業への投資 ベンチャーの経営者たち

ファンド時代の私はIT企業の将来性を見込んだ投資をしたことがなかった。だが、ITバブルに乗って一気に上場を果たした若き経営者たちの勢いには目を瞠った

1 ITバブルとその崩壊
2 光通信とクレイフィッシュ
3 USEN、サイバーエージェント、GMO
4 楽天 三木谷浩史氏の積極程なM&A
5 ライブドア 既得権益に猛然と挑んだ堀江貴文氏

第7章 日本の問題点 投資家の視点から

成長なきところに投資は起きない。GDPが四半世紀伸びず、株式市場も同様に成長していない。投資の対象としては厳しい状況にあるこの国は、これからどうなっていくのか

1 ガバナンスの変遷 官主導から金融機関、そして投資家へ
2 日本の株式市場が陥った悪循環
3 投資家と企業がWin-Winの関係になるには
4 海外企業の事例 Appleとマイクロソフト

第8章 日本への提言

経済と活性化させるには資金の循環が必要である。株式の持ち合いなどの悪弊を一掃し、積極的な投資を促す。利益を過剰に内部留保している企業には、米国同様に課税すべきだ。

1 株式会社日本
2 コーポレート・ガバナンスの神浸透に向けて
3 モデルケースとしての日本郵政
4 もう一つの課題 非営利団体への資金循環
5 世界一の借金大国からの脱却

第9章 失意からの十年

私のファンドマネージャーとしての人生は、2006年に逮捕された時に幕を閉じた。以後は一年の三分の二をシンガポールで暮らしながら自らの資金のみで投資を行なっている。

1 NPO
2 東日本大震災について
3 日本における不動産投資
4 介護事業
5 飲食業
6 アジアにおける不動産事業
7 失敗した投資の事例 中国のマイクロファイナンス、ギリシャ国債
8 フィンテックへの投資

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